BARAKA歌詞の世界(13)Vampire

BARAKA歌詞の世界、続きましてはVampire。BARAKA IVに収録されて以降取り上げていなかったので、歌入りベストで久々の登場です、もっとも、実は最近のライブでも演奏したりしていますので、そこで聞かれた方もいるかもですね。
いきなり「人間になりたい」という悲痛な(?)叫びから入るこの曲ですが、タイトルにある吸血鬼(ヴァンパイア)って、いったいどの吸血鬼なのでしょうか。
ヒントは「人間になりたい」という歌詞です。なんとなく聞き覚え、ないですが?頭に「早く」をつけると、もしかしたら「あー」と思われる方もいるかもしれません。そう、「妖怪人間ベム」のオープニングソングです!実はあの「妖怪人間ベム」がこの歌のモチーフになっています(笑)。まあ、厳密にはベムは吸血鬼ではないですけどね。半分人間、半分妖怪、という意味では確かにぴったりです。
妖怪人間ベムという番組自体、覚えている人いますかね。先ほどの歌詞も入っているオープニング曲や、おどろおどろしい雰囲気の絵が印象的でした。関東地区では月曜日の夜7時半からフジテレビで放映されていたんですね。そしてさらに調べてみると、同時期に手塚治虫の漫画「バンパイヤ」がテレビドラマ化されています(これもフジテレビ)。まあ、どうでもよい情報ですが(笑)、なんとなく時代を感じますね。

そんな番組から、当時の依知川伸一少年は何を思ったのでしょうか。
じっくり歌詞を、そして曲を味わってください。あ、英語の歌詞の下に日本語訳、ついています(他の歌詞の世界もそうなっています)。


Vampire

I wanna be, I wanna be,
I wanna be human being
I wanna be, I wanna be, I wanna be,
I wanna be human being

I’m half man half-vampire
A day has gone – I’m left alone
I’m half man half-vampire
A century has gone – I’m left alone

I’ve forgotten my birthday
I only know it was in winter
Thousands of years have passed by
I built a mountain of good deeds one after another
And became able to live without sucking blood

I’m half-man half-vampire
A year has gone – I’m left alone
I’m half-man half-vampire
A millennium has gone – I’m left alone

I wanna be, I wanna be,
I wanna be human being
I wanna be, I wanna be, I wanna be,
I wanna be human being

I’m half man half-vampire
A day has gone – I’m left alone
I’m half man half-vampire
A century has gone – I’m left alone

Among the monster beings the human is an idol
We can’t have goals
Because we can never die
Some of my friends stopped trying to be human
Because of the modern ways
Yes, sometimes I can’t understand you
But I wanna believe in you

人間に 人間に 人間になりたい
人間に 人間に 人間に 人間になりたい

俺は半分人間 そして半分吸血鬼
1日が過ぎて行く 俺は取り残されたまま
俺は半分人間 そして半分吸血鬼
100年が過ぎて行く 俺は取り残されたまま

誕生日は忘れてしまった
冬だったってことは知っているけど…
幾千年が俺の側を通り過ぎていった
俺は善行を重ね
血を吸わないでも生きていけるようになった

俺は半分人間 そして半分吸血鬼
1年が過ぎて行く 俺は取り残されたまま
俺は半分人間 そして半分吸血鬼
1000年が過ぎて行く 俺は取り残されたまま

人間に 人間に 人間になりたい
人間に 人間に 人間に 人間になりたい

俺は半分人間 そして半分吸血鬼
1日が過ぎて行く 俺は取り残されたまま
俺は半分人間 そして半分吸血鬼
100年が過ぎて行く 俺は取り残されたまま

妖怪たちは人間にあこがれている
彼らは死ぬことができないから
目標をもつことができないのだ
友人の何人かは最近の人間を見て
人間になることをあきらめてしまった
そう俺も時々あなたがたが分からなくなる
でも俺はあなたがたを信じたい