2006年

274 01.29 千葉 ANGA

275 02.18 麻布十番 VIBES

276 02.24 横浜 CLUB LIZARD

277 03.14 立川 LAF-RAF

278 03.23 下北沢 CLUB 251

279 03.30 京都 RAG

280 03.31 大阪 KNAVE

281 04.01 岡山 DESPERADO

282 04.02 名古屋 JB STUDIO

283 05.07 千葉 ANGA

284 05.27 Marseille RROG’SUD                  フランス

285 06.23 下北沢 CLUB 251

286 07.17 千葉 中央公園

287 07.22 両国 無双

288 09.02 六本木 ROCK FACTORY

289 09.06 小倉 WOW

290 09.22 池尻大橋 ROCKER ROOM

291 09.30 北九州 グリーンパーク

292 10.08 下北沢 CLUB 251

293 10.09 横浜 開港広場

294 11.03 下北沢 CLUB 251

2005年

229 01.29 千葉 ANGA

230 02.11 横浜 CLUB LIZARD

231 03.22 広島 BAD LANDS

232 03.24 佐賀 GEILS

233 03.25 福岡 CB

234 03.26 北九州 JAMJAM

235 03.28 大阪 KNAVE

236 03.31 柏 CLUB ZAX

237 04.02 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

238 04.06 六本木 EDGE

239 04.10 宇都宮 KENT

240 04.23 ソウル JAMMER’S                   韓国

241 04.24 ソウル SLUGER                     韓国

242 05.05 千葉 ANGA

243 05.29 横浜 CLUB LIZARD

244 06.16 名古屋 TOKUZO

245 06.17 京都 NEGAPOGI

246 06.18 神戸 上屋劇場

247 06.19 大阪 KNAVE

248 06.27 渋谷 CROCODILE

249 07.16 長野 CLUB JUNK BOX

250 07.17 新潟 CLUB JUNK BOX MINI

251 07.19 郡山 CLUB #9

252 07.20 仙台 CLUB JUNK BOX

253 07.21 仙台 HOOK SENDAI

254 07.23 名古屋 JB STUDIO

255 07.24 京都 都雅都雅

256 07.25 神戸 T2楽屋

257 07.26 岡山 DESPERADO

258 07.27 福岡 DRUM SON

259 07.28 鹿児島 CAPARVO HALL

260 07.30 久留米 GEILS

261 07.31 北九州 高塔山野外音楽堂

262 07.31 北九州 SEASIDE CLUB

263 08.02 広島 BAD LANDS

264 08.07 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

265 09.02 米子 BELIER

266 09.03 岡山 DESPERADO

267 09.04 大阪 KNAVE

268 09.10 横浜 EARTHLY PARADISE CAFE

269 10.15 千葉 K’S DREAM

270 11.24 下北沢 CLUB 251

271 12.29 名古屋 JB STUDIO

272 12.30 大阪 BIIGCAT

273 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

2004年

193 01.31 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

194 02.07 千葉 LIVEHOUSE ZX

195 03.01 千葉 光中学校

196 03.20 横浜 センター北駅

197 04.05 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

198 04.30 Brisbane ZOO                  オーストラリア

199 05.02 Gold Coast Troccadero             オーストラリア

200 05.05 Sydney Annandale Hotel         オーストラリア

201 05.07 Sydney Harbard Diggers         オーストラリア

202 05.08 Melbourne The Espy              オーストラリア

203 05.09 Melbourne Grey Hound            オーストラリア

204 05.20 神戸 ART HOUSE

205 05.21 堺 筋肉ホール

206 05.22 大阪 KNAVE

207 05.23 名古屋 JB STUDIO

208 05.24 京都 MUSE HALL

209 05.28 下北沢 CLUB 251

210 07.01 下北沢 CLUB 251

211 07.08 福岡 DRUM Be-1

212 07.10 北九州 MARCUS

213 07.10 北九州 高塔山野外音楽堂

214 07.24 千葉 ANGA

215 08.05 千葉 LIVEHOUSE ZX

216 08.07 横浜 すきっぷ広場

217 09.12 吉祥寺 MANDARA

218 10.05 下北沢 CLUB 251

219 11.02 大塚 RED ZONE

220 11.20 三軒茶屋 GRAPEPRUIT MOON

221 11.23 市ヶ谷 法政大学

222 11.28 札幌 SOUND CRUE

223 11.29 札幌 COLONY

224 12.23 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

225 12.27 神戸 T2楽屋

226 12.28 大阪 KNAVE

227 12.29 名古屋 JB STUDIO

228 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

2003年

152 01.16 下北沢 CLUB 251

153 02.09 三軒茶屋 GRAPEFRUITMOON

154 02.23 名古屋 JB STUDIO

155 03.11 広島 BAD LANDS

156 03.23 横浜 センター北駅

157 04.06 大久保 HOT SHOT

158 05.05 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

159 06.18 渋谷 CROCODILE

160 07.12 六本木 Y2K

161 07.14 大久保 SHOWBOAT

162 07.20 神戸 ROCKERS ‘HEAVEN

163 07.22 福岡 CB

164 07.23 佐賀 GEILS

165 07.24 北九州 MARCUS

166 07.25 広島 NEOPOLIS HALL

167 07.27 大阪 大阪城公園

168 07.27 大阪 BIGCAT

169 07.28 京都 磔磔

170 07.29 名古屋 CLUB ROCK’N ROLL

171 08.02 横浜 すきっぷ広場

172 08.03 横浜 すきっぷ広場

173 08.10 吉祥寺 SILVELR ELEPHANT

174 08.31 名古屋 JB STUDIO

175 09.01 京都 MUSE HALL

176 09.02 大阪 BANANA HALL

177 10.04 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

178 10.19 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

179 11.03 横浜 センター北駅

180 11.13 Las Vegas Adobe gila’s/Sunset Hotel     USA

181 12.06 Melbourne THE ESPY             オーストラリア

182 12.07 Melbourne THE TOTE             オーストラリア

183 12,10 Brisbane The Troubadour         オーストラリア

894 12,11 Brisbane Reef-O’s              オーストラリア

185 12,12 Brisbane Edinburgh Castle Hotel    オーストラリア

186 12,13 Gold Coast The Miami Shark Bar      オーストラリア

187 12.22 六本木 EDGE

188 12.27 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

189 12.28 名古屋 JB STUDIO

190 12.29 京都 MUSE HALL

191 12.30 大阪 KNAVE

192 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

2002年

120 02.02 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

121 02.08 下北沢 CLUB 251

122 03.02 下北沢 CLUB 251

123 04.12 成田 THE BARGE INN

124 04.20 三軒茶屋 GRAPEFRUITE MOON

125 04.27 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

126 05.04 神戸 CHICKEN GEORGE

127 05.05 京都 MUSE HALL

128 05.06 名古屋 ELECTRIC LADY LAND

129 06.08 Tronto NXNE Music Festival          カナダ

130 06.11 New York ACME Underground           USA

131 08.03 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

132 08.06 神戸 CHICKEN GEORGE

133 08.07 広島 BAD LANDS

134 08.08 福岡 DRUM Be-1

135 08.09 佐賀 GEILS

136 08.10 熊本 DRUM Be-9

137 08.11 鹿児島 SR HALL

138 08.13 北九州 MARCUS

139 08.15 京都 MUSE HALL

140 08.17 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

141 09.14 長野 CLUB JUNK BOX

142 10.10 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

143 11.03 横浜 センター北駅

144 11.15 沖縄 7th Heaven KOZA

145 11.16 沖縄 ROCK in OKINAWA

146 12.14 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

147 12.28 横浜 GUPPY

148 12.29 大阪 大阪城公園

149 12.29 堺 筋肉ホール

150 12.30 京都 MUSE HALL

151 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

2001年

74 02.10 大阪 光明アムホール

75 02.23 三軒茶屋 GRAPEFRUITMOON

76 02.24 宇都宮 VOGUE

77 03.11 名古屋 ELECTRIC LADY LAND

78 03.12 京都 MUSE HALL

79 03.13 大阪 MUSE HALL

80 03.14 神戸 CHICKEN GEORGE

81 03.16 徳島 JITTERBUG

82 03.17 高知 CARAVAN SARY

83 03.19 福岡 VIVRE HALL

84 03.20 佐賀 GEILS

85 03.21 熊本 2000GT-R

86 03.22 鹿児島 SR HALL

87 03.24 大分 DRUM TOP’S

88 03.25 飯塚 第三倉庫

89 03.26 北九州 MARCUS

90 03.27 広島 CAVE-BE

91 03.28 江坂 BOOMIN HALL

92 03.29 京都 MUSEHALL

93 03,31 吉祥寺 SILVERELEPHANT

94 04.13 下北沢 CLUB 251

95 05.25 大阪 MI JAPAN

96 05.26 京都 MUSEHALL

97 06.29 三軒茶屋 GRAPEFRUITMOON

98 08.04 横浜 すきっぷ広場

99 08.09 London DUBLIN CASTLE            イギリス

100 08.11 London THE VERGE               イギリス

101 09.02 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

102 09.04 名古屋 ELETRIC LADY LAND

103 09.05 京都 MUSE HALL

104 09.06 堺 筋肉ホール

105 09.07 神戸 CHICKIEN GEORGE

106 09.09 広島 BAD LANDS

107 09.18 渋谷 ON AIR WEST

108 09.20 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

109 10.13 下北沢 CLUB 251

110 10.19 Bangkok AD MAKER                  タイ

111 10.20 Bangkok AD MAKER                 タイ

112 10.22 Bangkok IMAGERIES                 タイ

113 10.27 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

114 11.25 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

115 12.28 大阪 NANBA ROCKETS

116 12.29 京都 MUSE HALL

117 12.30 大阪 FUZZ

118 12.30 堺 筋肉ホール

119 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MONN

2000年

30 01.14 渋谷 EGG-MAN

31 02.23 福岡 BEGGARS BANQUET

32 02.24 北九州 MARCUS

33 02.26 広島 NAMIKI JUNCTION

34 02.28 岡山 PAPPER LAND

35 02.29 神戸 CHICKEN GEORGE

36 03.02 大阪 MUSE HALL

37 03.03 京都 MUSE HALL

38 03.05 渋谷 DESEO

39 03.07 名古屋 HEART LAND STUDIO

40 03.26 下北沢 CLUB 251

41 05.30 吉祥寺 ON AIR PLANET K

42 06.25 浜田 TWILIGHT

43 07.16 阿佐ヶ谷 CLUB APICA

44 07.20 小倉 LA FORET

45 07.26 下北沢 CLUB 251

46 07.29 宇都宮 VOGUE

47 08.02 熊谷 VOGUE

48 08.08 名古屋 HEARTLAND STUDIO

49 08.09 京都 MUSE HALL

50 08.10 大阪 MUSE HALL

51 08.11 岡山 PAPPERLAND

52 08.12 広島 NAMIKI JUNCTION

53 08.13 長崎 STUDIO DO!

54 08.14 佐賀 GEILS

55 08.16 大分 DRUM TOP’S

56 08.17 熊本 2000G’T-R

57 08.18 福岡 DRUM Be-1

58 08.19 飯塚 第三倉庫

59 08.20 北九州 MARCUS

60 08.22 神戸 CHICKEN GEORGE

61 08.23 江坂 BOOMIN HALL

62 08.24 京都 MUSE HALL

63 08.26 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

64 10.01 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

65 10.14 恵比寿 GUILTY

66 10.25 下北沢 CLU 251

67 11.20 渋谷 CROCODILE

68 12.10 London DUBLIN CASTLE            イギリス

69 12.11 London HOPE AND ANCHOR        イギリス

70 12.28 江坂 BOOMIN HALL

71 12.29 神戸 CHIKEN GEORGE

72 12.30 京都 MUSE HALL

73 12.31 三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON

1999年

10 01.17 渋谷 EGG-MAN

11 02.02 下北沢 CLUB 251

12 02.24 名古屋 ESP

13 03.19 渋谷 WHAT’S HAPPENNING!

14 03.25 渋谷 DESEO

15 04.10 恵比寿 GUILTY

16 04.23 東京 TOKYO COMMUNICATION ARTS

17 05.08 吉祥寺 ON AIR PLANET K

18 05.16 下北沢 CLUB 251

19 06.12 恵比寿 GUUILTY

20 07.22 名古屋 HEART LAND STUDIO

21 07.24 神戸 CHIKEN GEORGE

22 07.26 京都 MUSE HALL

23 07.27 大阪 MUSE HALL

24 07.30 恵比寿 GUILTY

25 08.20 恵比寿 GUILTY

26 10.31 吉祥寺 SILVER ELEPHANT

27 11.27 恵比寿 GUILTY

28 12.14 吉祥寺 ON AIR PLANET K

29 12.29 渋谷 DESEO

1998年

1 04.11 恵比寿 GUILTY

2 05.13 秋葉原 CLUB GOOD MAN

3 06.19 恵比寿 GUILTY

4 08.08 恵比寿 GUILTY

5 10.24 恵比寿 GUILTY

6 10.25 藤沢 日大学園祭

7 11.24 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE

8 11.26 渋谷 EGG-MAN

9 12.30 阿佐ヶ谷 CLUB APICA

MAGAZINE  2010年7月号 掲載

KOID9

フランス>

フランスのプログレ専門誌「Koid 9」の2010年7月号(No.74)でBARAKAが紹介されました。

( 記事内容 )
Prog’Sudライブレビュー / インタビュー / 『 INNEER RESONANCE 』 アルバムレビュー


ライブレビュー (要訳)   ※2010年5月15日 Prog’Sudに出演したBARAKAのライブ評

3度目の出演となるBARAKAはこのフェスティバルの常連である。Alex Carpani Bandと共に私が今回のフェスでとりわけ楽しみにしていたバンドであるが、そのステージは完璧であった。
1曲目の“Palm Trees of the Maldives” は、最高の域に達したパワートリオ、BARAKAが常に演奏する曲である。ドラマーMaxがほぼ冒頭から長く素晴らしいソロを披露したが、私にはリズムの連続というよりメロディーのように聞こえた。
“Bharmad” ではこのバンドの変化が垣間見えた。メロディーラインだけは不変だが、その他はすべてリアレンジされている。曲は同じでも違う演奏を聴くことができるのがライブ鑑賞のおもしろみである。
次の2曲 “Reflected Waves” “Atlantic” は、ニューアルバム 「INNER RESONANCE」 に収録されている新曲である。より穏やかでジャズロック的だ。これらの曲は澄んでいて、各メンバーが奏でる一音一音を感じ取ることができる。これにより BARAKAは繊細さと力強さの結合が可能であることを見事に証明してみせた。聴衆は衝撃を受け、優れたミュージシャンと非常に優れたミュージシャンの違 いを認識し始めていた。非常に感動的であったため、“Atlantic” の最後の20秒間は、涙が込みあげてきた。
残りの3曲、“Five Rings”“The Chair made of Guns”“The Definition” もこのバンドの軌道修正を免れていない。過剰な装飾や激しさを排除されて慎み深く、感情が優先されて軽やかである。流れるような流動性が音楽における表現としては希有な美しさをもたらしている。Shin, Max、Issei は過剰を排してちょうど必要な数だけの音でメロディーを刻んでいる。
強烈なLED ZEPPELIN と同類のBARAKAを再び聴きたいと思っていた人々の期待は満たされなかったが、そうした人々も、彼らが示したグルーブとフィーリングというもっとずっ と難しい試みに感動した。音楽へのアプローチの方法が大きく変化し、最高に純化されたジャズロックが生み出された。
BARAKAは極めて魅力的な新しい顔を見せてくれた。しかし変身したのではない。三人の才能からすればこの変化は当然の帰結なのである。彼らは今夜、我々に本当に素晴らしいプレゼントをしてくれた。


インタビュー (要訳)結成以来13年でアルバムを9枚リリースしているが、バンドのキャリアについてどう思うか?
⇒ 継続は力なり

ムゼアとの契約はバンド活動の推進力となっているのか?
⇒ 全世界発売によって多くの国の人々にBARAKAの音楽を聴いてもらうことができるようになり、力になっている。

前作「Shade of Evolutionの販売枚数は?
⇒ 約1000枚

● リハや新曲作りに費やす時間は?
⇒ 週4時間

ライブでの観客の反応に国による違いは?
⇒ 日本の観客は比較的静かで真面目に聞いてくれる。欧米の観客はストレートに反応を表してくれる。

● 最新アルバム「Inner Resonance」はコンセプトアルバムか?神秘性を求めているのでは?
⇒ 神秘性を求めたコンセプトアルバムだ。何度でも聴けるアルバムを作りたかった。

アルバムの最初と最後の曲はなぜ新曲ではなくリメイクなのか? PalmtreesとThe Definitionの2曲を選んだ理由は?
⇒ リメイクという意識はない。ツアーでのステージをイメージしてこの2曲を最初と最後にした。

● このようなスタイルの変化に至った理由は?
⇒ 意図的な変化でなく、7thアルバムでインストゥルメンタルにしてからの自然な流れだ。

Isseiがギターシンセを使用している理由は? この楽器に合う曲作りをしたのか?
⇒ ギターシンセは曲の効果を拡げる為に使っている。楽器に合わせて曲作りをすることはない。

● アルバムの約半分をアトモスフェリックな曲が占めているが、多すぎるとは思わないか?
⇒ 多いとは思わない。そういう曲を多くしたかった。

● 初期のファンを困惑させるおそれはないのか?
⇒ 困惑させている部分があるのは分かっているが、自分達の基本的な部分は変わっていないと思う。

このような音楽の簡素化は意識的に行っているのか?それとも自然な進化なのか?
⇒ 自然な進化だ。ムダな音を排して楽曲、アンサンブルを表現したかった。

3人のうちこの変化の起点になっているのは?
⇒ 3人で話し合って決めている。音楽面での舵取りをしているのはisseiだ。

このアルバムでは、ベースの音が弱いように思えるが?
⇒ そうは思わない。ベースパートは安定していると思う。

これまでのアンバランスを修正したということか?
⇒ 前作ではアンバランスだったという意味ではない。それぞれの曲のイメージに最適な音のバランスにしたかったということだ

● 細部にこだわったということか?
⇒ そうとも言える。できるだけ最高のものを聴いてもらいたいと思っている。

● なぜIsssiは十字架をつけているのか?
⇒ 友人からプレゼントされたから。日本ではクリスチャンは少ないが、十字架の形をしたアクセサリーを好んで付けている人は多い。

● Prog’Sudでのライブは秀逸だったが、演奏中そのことを意識したか?  演奏直後の感想は?
⇒ 演奏中は丁寧に表現することに集中していた。 終演後は、最高に気持ち良かった!

「Five Rings」のイメージやバンドの進化を見ると、あなた方は刀を使う侍よりも刀を造る刀剣師であろうとしているように思えるが?
⇒ 己の信念を強い意志で貫くのが侍ならば、我々は楽器を刀とした侍であると言えるのではないだろうか。

伝えたいメッセージは?
⇒ 最新アルバム「Inner Resonance」を是非聴いて欲しい。 機会があれば是非ライヴにも来て欲しい。


INNER RESONANCE アルバムレビュー (要訳)

1997年に結成されたBARAKAがすでに9枚目となるアルバムをリリース。このニューアルバムはこのバンドの転換点のように思われる。PROG’SUD 2010でのライブが示しているように、BARAKAは70年代のメタル、ハードロックの影響から脱してエモーショナルな音楽へと向かっている。

しかし1曲目の “Palm Trees of the Maldives” ではそれはよくわからない。この曲は 「BARAKA II」 以来アルバムに収録されるのは3度目だからだ。この2010年バージョンでは、Ed Wynne 風のギターが OZRIC TENTACLES を思わせるが、曲が変質しているわけではない。変化を感じさせるのは次の “Reflected Waves” である。ジャズロックの影響を感じさせるこの曲ではギターシンセが使われている。それによってトリオ編成を維持しつつ新しいサウンドを生み出すことが可能となり、スペースロック的でありながら、同時に人間味のある作風に仕上がっている。

短い楽曲 “Plunge from the darkness” は雰囲気の変化に効果的だ。 “Atlantic” は崇高である。とても穏やかで軽やかなこのゆっくりとした楽曲は詩情と美しさを兼ね備えている。Issei のアルベジオは申し分なく魂へのメッセージのような効果を醸し出している。“Seam of the Globe” における Issei には驚かされる。彼は尽きることのない音の泉であり、天才的な即興でメロディーを生み出す。最後の2分間は、Steve Hillage の世界へと変わり、ギターシンセが音楽に深みを与える。

“Yggdrasil”とその東洋的なパーカッションについても同様のことが言える。GONG のギタリスト Steve Hillage の素晴らしいアルバム“Green”を思い起こさせる。 確かにBARAKAの作風はそのスピリットにおいて OZRIC TENTACLES 的なものへ向かっているとも言えるが、“スペース” というラベルを貼ることはできない。それよりも純化された神秘的な音楽である。

彼らと同じ国の Kitaro に近いスタイルの次の2曲 (“The Chair made of Guns”“Gate to Principle”) は、非常にアトモスフェリックで内省的であり、エネルギッシュなパワートリオとはかけ離れている。 これらの2曲には彼らによく見られる常識を超えた意外性はないものの、スタイルの変化を感じさせるとともに、心に迫っていくるものがある。

最後の曲 “The Definition” で我々の知るパワフルなトリオに再会することになる。これは4枚目のアルバムに収録されている曲の新バージョンである。ヴォーカルなしのこの曲は、スピリチュアル・プログレという新しい範疇に入る。「INNER RESONANCE」 をコンセプトアルバムとして捉えるなら、この最後の曲は彼らの自己追求の到達点を表しているのかもしれない。パワフルな部分とメロディアスで繊細な瞬間の癒合による効果が表現されている。 「INNER RESONANCE」 でBARAKAは、メロディーをこれまで以上に効果的に使っている。この進化は困惑させることがあるかもしれないが、同じことを繰り返したくないという意志があるなら変化するのはごく自然なことであろう。