こんにちは。
昨年発売された、The BEST of BARAKA SONGS、聴いてますか。
これは「SONGS」というだけあって、歌詞入りの曲のベストになっています。
ただ、諸般の事情でCDには歌詞カードが入っていません(涙)。
ということで、だいぶ時間が経ちましたが、折角なのでこの場で徐々に歌詞を紹介していきたいと思います。
まずはDisc1のオープニングを飾る「The Definition」!
Definitionとは日本語だと「定義」となります。
定義というと、数学などでも用いられる「堅い」用語です。
歌詞の世界にはあまり馴染まないような気もしますね。
さて、この曲ではどのような意味で「定義」を用いているのでしょうか。
なお、歌詞の中で出てくる「定義」はたったの一回です。
それは「美の定義」という言葉。
ただし、そこはBARAKA。その歌詞に秘められた内容は単純ではありません。
歌詞全体に「んーなるほど、定義って何?」と思わせる深いものがあります。
それはじっくりと歌詞を味わって頂ければと思います。曲も是非お聴き下さい。
(日本語訳も下に掲載しています)
The Definition
( a) A day in the life of a convict)
I woke up late in the morning
There’s no change in my days
I’m a convict all alone
In a damp room with no windows
I can justify my conduct to you
I did it for the human race
I only ripped some old pictures
Displayed in the museum
Those were rubbish trash and junk
I’m not guilty
Here comes the pain
They force me to re-educate
I hate the meaningless programs
Please just hang me
They make me memorize the names of flowers
They make me listen to outdated music
And make me read poetry and biographies
The final program is a movie
Every time the theme is “Beauty”
I must write a paper on “Beauty”
“The Definition of Beauty”
They turn the lights off
The movie comes on…
( b) Falstaff)
This is a tale of a town called “Falstaff”
The people were all past middle age
And there were no women
They were simple but kind at heart
The birds were singing in the trees everywhere
Without exception
They were all very fat
And challenged each other
To grow their bellies
They were proud of their style
The mayor was born in 2075
A cheerful person, he was respected
At night he locked himself in his study
And opened the magazine that was forbidden
A special number featuring articles on the 20th century rock stars
“What is beauty?”
And he sat down again
They were proud of their style
And believed their sense of “Beauty”
The sun of the town comes up as usual
The birds are singing in the trees everywhere
(日本語訳)
( a) ある囚人の一日)
午前中ゆっくりと目が覚めた
変化のない退屈な日々
俺は囚人
窓のない湿った部屋に隔離されている
俺は正当だということを主張したい
人類のためにやったのだ
美術館に飾ってあった19世紀の絵を
切り裂いただけじゃないか
まったくもってくだらない陳腐なガラクタを…
俺は無罪だ
苦痛の時間がやってきた
俺は再教育を強要されている
全く意味のないプログラム
縛り首にしてくれた方がよっぽどましだ
全ての花の名前を覚えさせられ
時代遅れの音楽を聴かされ
詩や伝記を読まされる
最後のプログラムはフィルムを見ること
毎回テーマは“美”だ
“美”について“美の定義”について
レポートを提出しなければならない
明かりが消され映画が始まる
(b)ファルスタッフ)
ファルスタッフと呼ばれる街の物語
住民は中年を過ぎた人達だけ
そのうえ女性は一人もいない
単純だけど心優しき人々
いたるところで鳥がさえずっていた
例外なく彼らは太っていた
太鼓腹の形を競いあっていた
彼らは自分達のスタイルを誇りに思っていた
市長は2075年生まれ
明るい人柄で尊敬されていた
夜になると彼は書斎に引き篭って
発売禁止のマガジンを手にとる
20世紀のロックスターの特集号だ
“美”とは何だろう?
彼はまた考え込んだ
彼らは自分たちのスタイルを誇りに思い
美的感覚を信じていた
ファルスタッフの朝は今日もやってくる
いたるところで鳥がさえずっていた
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