BARAKA歌詞の世界(15)Strawberry Wine

いよいよこの曲の歌詞の回がやってまいりました、Strawberry Wine。ぜひとも紹介したい歌詞ばかりではありますが、その中でもMUST READって感じの歌詞です。
ライブでもよく演奏されるので、ご存じの方も多いと思います。3枚目のアルバムBharmadのオープニングを飾っています。Single用のショートバージョンも出ています(アルバムAtlanticに収録されているのもそのバージョンです)。
このタイトル、一風変わっていますね。イチゴのワインって何だろう、という気がしますが、そう思って調べてみると最近は国産のいちごワインもあるんですね。
ただし、この歌は、時々ライブで説明もある通り、とあるオタマジャクシのあだ名なんですね。歌詞を読んでいただければ分かると思いますが。そのオタマジャクシの物語です。
自分は特別かな、と思ったけど、なかなかカエルになれない。その間にも友達はカエルになって、あるものはテレビのコマーシャルに出てる、自分は一体何をしているんだろうと焦ったり。そうかと思うと後半は夢の世界に移り、とても幻想的なシーンになります。読めば読むほど深い歌詞ですね。
因みにコマーシャルに出ているカエル、というと、バドワイザーのCMが有名ですね。3匹のカエルが出ていました。あの3匹、BudとWeisとErという名前なんだそうです。どうでもいいですが(笑)。

改めて読んでから聴いていただくと、より深くBARAKAの世界を感じられるのではないかと思います。いつかこの歌詞が童話になることを願いつつ。

Strawberry Wine

There was a tadpole called Strawberry Wine
Because he flushed with excitement
He was young and sprightly

He didn’t want to be a common frog
And believed he was a special one
Strawberry Wine looked up at the sky
At the end of 1999

10years later, he was still in the pond
As time went by, he became impatient
One of the classmates, Billy the frog
Appeared in a TV commercial

He was in the depths of despair
He thought he was the only one left behind
Nothing soothed Strawberry Wine
The little forest was full of his cries

I don’t know what to do, what to do
I don’t know what I can do, what can I do?
I don’t know what I should do, what should I do?

Strawberry Wine
Still in the pond
Strawberry wine
Still in the pond
One night he had a dream, a strange dream
A wonderful dream, a mysterious dream

He was floating on an ocean
That he had never seen before
Some dolphins smiled kindly at the Strawberry Wine
He was transformed into a great whale

Suddenly he left the water
And rose straight up into outer space
He was struck by its beauty and shed tears
The teardrops changed into stars

ストロベリーワインと呼ばれるおたまじゃくしがいた
興奮すると赤くなったから
彼は若く自信に満ち溢れ溌溂としていた

彼は普通の蛙にはなりたくなかった
自分が特別だと信じていた
ストロベリーワインは空を見上げた
1999年の終わりだった

10年経っても彼はまだ池の中
時が経つにつれて焦りを感じるようになっていた
クラスメイトのビリーザフロッグなどは
テレビのコマーシャルに出演していた

彼は絶望の淵に立っていた
たった一人取り残されたんだと感じていた
何物もストロベリーワインを慰めてはくれない
小さい森は彼の叫びで満たされていた

「何をしたらいいんだ!」
「一体何ができるんだ!」
「何をすればいいんだ!」
「何をしなければならないんだ!」

ストロベリーワインは池の中
ストロベリーワインは池の中

ある晩彼は夢を見た 不思議な夢を
驚くべき夢を 神秘的な夢を

彼は見たこともない大きな海に漂っていた
イルカがストロベリーワインに優しく微笑みかけた
紛れもなく彼は鯨だった

突然彼の体は水面から離れ
大気圏外へ真っ直ぐ登っていった
彼はあまりの美しさに涙を流し
その涙の雫は星に姿を変えた