BARAKA歌詞の世界(4)Top of the Universe

歌詞の世界。続きましては、Top of the Universe。
BARAKA6枚目、つまり歌詞入りの楽曲が入っている最後のアルバムに収録されています。
疾走感のある曲展開、そして間奏部分の変幻自在な転調が耳に残る、これも名曲です。
歌部分も、依知川さんと一生さんの掛け合いが絶妙で、うぉーー、って感じになります(すいません、一人で勝手にテンションあがってしまいました(^_^;))。
さて、この歌詞ですが、なかなか不思議な世界が広がっています。題材は「山」のようなのですが、これはきっと比喩でしょうね。誰も名前を知らない山、ただそれを「宇宙の頂上」と呼ぶということ、2つの太陽、不毛の地、凍てつく寒さ(これだけは具体的に分かりますが)、などなど。その頂上を目指しているけれども、頂上にはたどり着けない。うーむ、ガンダーラのような場所なのでしょうか??
その一方、最後に出てくる「移り気な指導者」(日本語訳は歌詞カードから持ってきていますが、英語はDictatorなので独裁者、の方がイメージしやすいかもです)とか「不完全な予知」となると、これはもはや現実の場所ではなく、目指しても到達できないTop of the Universeというもの、何か自分の大きな、達成することがとてつもなく難しい目標の様にも思えてきますね。ただ、だとすると独裁者って誰?目標を大事に思っていたはずなのに、それを「まー無理だし、達成できなくてもいいや」と思ってしまう自分自身の別の心の囁き?んー、謎は深まるばかりです。
これ以上、余計な詮索はしますまい。この曲の疾走感とともに、是非とも歌詞を味わってみてください(日本語訳は英語歌詞の下についています)。

Top of the Universe

There stands still a mountain
Overpowering existence
I’ve been climbing for a long time
I have to arrive at the top

Two suns float in the sky
And the wastelands extend everywhere
I am chilled to the bone
But I have to arrive at the top

Nobody knows the true name of the mountain
It’s called the Top of the Universe
Any phenomenon is the reason
For giving up the climb

“Changeable weather”
“Moody wind”
“Incomplete knowledge”
“Evasive answers”

There stands still a mountain
Overpowering existence
I’ve been climbing for a long time
I have to arrive at the top

“Changeable weather”
“Moody wind”
“Incomplete knowledge”
“Evasive answers”

Two suns float in the sky
And the wastelands extend everywhere
I am chilled to the bone
But I have to arrive at the top

“Changeable dictators”
Top of the Universe
“Incomplete foresight”
For giving up the climb

山は聳えている
圧倒的な存在感で
私は長い間登り続けている
頂上に辿り着かなくてはならない

二つの太陽が浮かび
不毛の地が拡がっている
骨まで凍えても
頂上に辿り着かなくてはならない

誰も山の本当の名前を知らない
人は呼ぶ“宇宙の頂上”と
ここで起こりうるすべての現象は
あきらめる為の理由

“変わりやすい天気”
“気まぐれな風”
“不完全な知識”
“曖昧な答え”

山は聳えている
圧倒的な存在感で
私は長い間登り続けている
頂上に辿り着かなくてはならない

“変わりやすい天気”
“気まぐれな風”
“不完全な知識”
“曖昧な答え”

二つの太陽が浮かび
不毛の地が拡がっている
骨まで凍えても
頂上に辿り着かなくてはならない

“移り気な指導者”
「宇宙の頂上」
“不完全な予知”
すべてはあきらめる為の理由