歌詞の世界についに日本語の歌詞、登場!1stアルバムのオープニングに収録されている、BARAKAのデビュー曲、Ant Lionです。日本語だから聴けばわかる、という説もありますが、今や幻のアルバムのため、歌詞カードも幻になってしまっていることから、こちらで紹介いたします。
力強く重い4分の5拍子とともに、歌詞も重くのしかかってきます。蟻地獄に飲み込まれていく、でも諦めない、といったエネルギーも感じられます。この蟻地獄を英語で言うとAnt Lionなんです。ご存じの通り、ウスバカゲロウの幼虫のことですし、その巣のことを指すことも多いですね。
それにしてもアリジゴクの英語名にライオンって入っているのは妙だなー、と思って調べてみると、なんと中世ヨーロッパの伝説上の生物ミルメコレオに遡るそうです。ライオンの父とアリの母を持つという生物で、顔はライオン、首から下はアリなのだそうです。どうも旧約聖書の誤訳から生まれたものらしいですが(ややこしいので説明略)、それがいろいろと転じて、ライオンのように隠れて獲物であるアリを狙う生物となり、その結果、アリジゴクのことを指すようになった、のだそうです。すべてネット情報の受け売りですが(笑)。
それにしても、アリジゴク、成虫になるとウスバカゲロウですが、その別名という俗称が極楽トンボなんですね。地獄から極楽へ転じるとは縁起がいい、ということなんでしょうか。その一方、「薄馬鹿下郎」なんて失礼な書き方をされることもありますが(笑)。ま、もはやどうでもよいですね(歌詞の格調を下げてしまいました)。じっくり歌詞を味わいながら再度聴いてみてください。じっくり聞けばあなたもBARAKAの素晴らしさから逃げられなくなりますから。
ANT LION
ANT LION 鏡に閉ざされた
ANT LION 出口のない世界
ANT LION 鉛に覆われた
ANT LION 光のない世界
ANT LION 誰かを踏みつけて
ANT LION 誰かに殴られて
迫りくる恐怖に
身動き一つ出来ない
蟻地獄へ吸い込まれていく
どんなにもがいても
這い上がれない 逃げられない
それでも祈るか このまま諦めるのか
千切れた腕と 引きつる顔
力の限り叫んでも
蟻地獄へ転げ落ちていく
ANT LION fly
ANT LION fly
ANT LION fly
ANT LION fly
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