BARAKAオーストリア紀行(3)

ライブの翌日、メンバーは再びAkiConの会場へ。いろいろな人にご挨拶したり、声かけられたり、写真撮影を頼まれたり(笑)。前回お話しした通り、コスプレイヤーで溢れているわけですが、BARAKAのメンバーもコスプレではないものの、明らかに「目立つ3人組」ですし、本物の日本人(笑)ですから、注目の的です。因みに、下の写真に一緒に写っている方の手に持っている旗(?)と帽子の文字は彼女自身が書いたそうです(笑)。文字のチョイスについては、なんと申し上げればいいのか(^_^;)。
グラーツからウィーンへは、車で送ってもらうつもりだったのですが、そうすると夜になってしまう、ということで、荷物だけ運んでもらうことにして一行は電車旅をチョイスしました。オーストリアの仲間との旅も楽しいですが、滅多にできない海外電車旅もいいかなー、ということでこの選択。
グラーツ駅で食料と飲み物(ビールにワイン)を買い込み、特急電車へ。幸いそれほど混んでおらず、のんびりとしたご機嫌快適電車旅となりました。
ウィーンではホテル(アパートの一室がホテルになっているような広いホテルでした!)にチェックインした後、街を散策しつつディナーへ。適当に選んだイタリアンレストランでしたが、なかなかおいしかったですね。
翌日はヴェルヴェデーレ宮殿へ。ここは巨大な宮殿であり美術館でもあります。マリーアントワネットもここで過ごしたことがあり、モーツァルトも演奏したことがあるというものすごい場所です。クリムトの有名な「接吻」という絵などを見学し、どさくさに紛れてナポレオンとパチリ(笑)。
そして昼食は近くにあるザルムブロイというビール醸造もしているレストランへ。そこで、当然ビールに名物のスペアリブなどを堪能し大満足の三人(アングルの関係で依知川さん写らず(^_^;))。その後、ウィーン市街をいろいろと散策して(お天気も良くて最高に気持ちのいい日でした!)、定番のモーツァルト・ハウスやら、ホテルザッハやらを見学。一日目いっぱい楽しんで、夜にウィーン空港から日本へと旅立ったのでした。

BARAKA歌詞の世界(3)Butterfly

BARAKA歌詞の世界、続いてはBARAKAの代表曲の一つButterflyです。
最近BARAKAを聴いている方は、このベストアルバムのButterflyのアレンジに、「おや!?」と思ったかもしれません。イントロが不思議な展開ですよね。
この曲、実は(今や幻の?)デビューアルバムに入っているのですが、その頃はむしろこのアレンジメインでした。聴ける方は是非とも聴き比べてみてください。
さて、歌詞を見てみましょう。最初の歌詞に出てきますが、「蝶が海を越える」というのがこの曲の原点になっています。秋になるとカナダからメキシコ湾を越えてメキシコに渡るという驚きの蝶、オオカバマダラ(そして春にはまた戻る!)の生態に魅せられ、この曲につながったのだそうです。その移動距離、なんと3000キロを超えるというから本当にびっくりですね。
なお、実はこのような蝶、日本にも生息しているそうです。アサギマダラという種類ですが、夏場は八ヶ岳など標高の高い涼しい山岳地帯に生息し、秋から冬になるにつれて、九州、沖縄、さらには台湾にまで移動するそうです。その移動距離も2000キロを超えるそうです。

因みに、海を渡る蝶といえば、BESTアルバムでもある「ATLANTIC」のジャケット写真がまさにそのイメージですよね。にもかかわらず、このBESTアルバムにはButterflyは収録されていない、って気づいていました?(笑)

ということで、歌詞をご堪能ください(日本語訳は下に)

Butterflies fly across the ocean
As a matter of course
They have no fear or doubt

What about us
We hesitate and we are lost
I wonder what we have
That is worth protecting

Butterflies fly across the ocean
When they are tired, they rest on waves

Test your wings, Don’t set your limit
Test your wings, Don’t set your limit

Butterflies fly across the ocean
They know where they must go
What about us
We’ve got to find the real meaning of life
Most people never escape the cocoon

蝶は海を越えるという
それがあたりまえだというように
彼らには恐れや不安はない

はたして我々はどうだろうか
時にためらい時に迷ってしまう
守るに値する大事なものが
本当にあるのだろうか

蝶は海を越えるという
疲れたときは波の上に羽を休めて

自分を試してみるといい
限界なんてないんだ
自分を試してみるといい
限界なんてないんだ

蝶は海を越えるという
彼らは知っている
どこに行けばいいのかということを

人は生きるということの
本当の意味さえ知らない
まだ繭から抜け出せないでいるんだ

BARAKAオーストリア紀行(2)

少し更新が遅れてしまいましたが、オーストリア紀行その2です。
前日の夜、ライブ会場でセッティングしましたが、その時は暗かったし、人も少ないので全体像はよく見えず。
ということで、改めて翌日、昼ごろに会場入りしました。
そもそも、今回はどんなイベントなのか、というと、AkiConというイベント。
AkiConってなんだ、ドイツ語だし意味不明、と思ったらこれ、実は「秋」のConvention(コンベンション)の略なんだそうで。
Conventionって集会ですよね。では何の集会かというと、まあ大きく括れば「日本」の「文化」を知る集会ということなのですが、そうなるとやはり中心的な興味は「アニメ」ということになります。そう、アニメの集会だったのです。これ、海外でも流行っているとは聞いていましたが、現地での日本のアニメの人気ぶりはものすごいものがありますね。会場にふつーに日本語のアニメが日本語で流れていて(字幕付き)、みんながそれを見ている姿はなかなか不思議なものがあります(しかも流れているアニメも相当マニアックなもの、というか、BARAKAメンバーは見たことも聞いたこともない最近の作品が主でした(笑))。
そんな中でまず行われたのが依知川さんの「書」の教室、というか書のデモンストレーション!
アニメファンが多い中、ある教室みたいなところで開催されるので、人来るのかなーと心配していましたが、開催前から何人も部屋で待っていてくれて、一安心。数十人の方にお集まりいただきました。さて、ドイツ語なんだけどどうするのかな、と思っていたら、通訳の方も登場。この方、日本に何年か住んでいたそうですが、日本語力がハンパない!漢字にも精通していて、ところどころ怪しげながら、巧みに会話をつないでくれました。
イベントでは依知川さんが会場の皆さん一人一人に(それも本当に丁寧に)「好きな言葉」を聞いて、それを書にしたためる、という、これまたライブ感満載の企画。難しいお題(忘れてしまいましたが、漢字になりにくい鳥の名前とか、あげくはポケモンまで)にも、様々な創意工夫で文字を書いていく依知川さん、さすがでした。参加者大満足のイベントになりました。
休憩時間、ブースなどを見て回りましたが、今度はコスプレの人たちの多さにびっくり!我々の控室でいきなりストームトルーパーに遭遇したのにはびっくりでしたが、一緒に写真に納まりました(笑)。
さて、そして夜のライブ!会場にはあちこちにコスプレイヤーがいて、何となく不思議(笑)。でもそんな人たちが一生懸命ペンライトを振ってくれているのも楽しいものです。
会場自体も体育館のような作りで、写真をよーく見て頂けるとベースアンプがパイプ椅子の上に置かれていたりと、手作り感満載です。
そんな中ですが、BARAKAの演奏が始まるとやはりBARAKAの世界に包まれてしまうのがすごいところです。約1時間強の演奏を終え、次々と写真や握手を求めるファンたちと交流しながら(こうなると言葉は不要ですね)、無事にライブイベントは終了しました。
片づけが終了したらもう10時半くらい。オーストリアでは、ましてやグラーツの郊外では殆ど空いている店はなく、かろうじて開いていたピザ屋さんに連れて行ってもらい、正直どれを食べても同じような3種類のピザとビールで疲れをいやしたBARAKA一行でした。

さて、ここからは翌日の移動およびウィーン珍道中ですが、それは次回に!

 

BARAKA歌詞の世界(2)Mice and Elephants

BARAKA歌詞の世界第二弾、今回は4枚目のアルバムBharmadの2曲目に収録されていたMice and Elephantsです。

タイトルからピンとくる方もいるかもしれませんが、「ゾウの時間 ネズミの時間」という本からヒントを得た歌詞と推察されます。歌詞もそんな感じですしね。
1992年に発刊されたこの本、当時は一大ブームと言っていいほど売れました。
そしてなんど絵本にもなっているんですね。
動物にはサイズに応じてそれぞれ固有の心臓鼓動のペースがあり、固有の時間があるというお話です。

因みにこの曲、16分の17拍子で始まり、途中から3拍子、さらに途中にはカウント不可能な部分も(^_^;)。
ネズミにも、ゾウにも、そしてBARAKAにもそれぞれのペースがある、ということがこの曲のイイタイコトだったりして(笑)。

 

Mice and Elephants

Mice and Elephants
They have their own pace
Mice and Elephants
They have their own time

I am here, you are here
We are here, you are here

Sometimes I feel uneasy
About my future
I know there is no doubt
The fortune-telling is a job

One king was taking Mercury
To live a long time
Nothing could stop his greed or passions
He didn’t know
Wicked gambling brought bad luck

The number of heartbeats is limited
One is fast, one is slow
Don’t judge the length of time
By our own standard
A positive fact is only in the present

Mice and Elephants
Mice and Elephants

 

(日本語訳)
ネズミとゾウ
彼らはそれぞれのペースを持っている
ネズミとゾウ
彼らはそれぞれの時間を持っている

僕はここにいる 君はここにいる
僕達はここにいる 君達はここにいる

時々未来に対する不安を感じる時がある
占いがひとつの職業だってことは明白だけど

ある王様は長寿のために水銀を服用していた
彼の欲望は何ものにも止めることはできなかった
彼は知らなかった 邪(よこしま)な賭けは
悪い結果しかもたらさないってことを

心臓の鼓動の数は限られている
あるものは速く あるものはゆっくりと
人間を基準に時の長さを計ってはいけない
確かな事実は目の前にしかないのだから

ネズミとゾウ
ネズミとゾウ

BARAKAオーストリア紀行(1)

2019年10月、BARAKAはオーストリアのあるフェスに招待され、その演奏のためオーストリアへ。その模様の一部はFBなどでもお伝えしましたが、このブログでも紹介しようと思います。題して、BARAKAオーストリア紀行(ベタなタイトルですいません)。

10月10日の夜、羽田空港を出発したBARAKA一行。ドバイ経由でウィーンへ向かいました。トランジットでの待ち時間も含めると、羽田についてからウィーンまででほぼ24時間というなかなかの長旅。しかもそのあとウィーンから車で3時間、約250キロ先にあるグラーツという街へ向かったので、それはもうヘロヘロ。ただし、道中とても天気が良く、暖かかったので気持ちのいいロングドライブだったのが救いでした。
その日の晩御飯は近くのレストランへ。ミックスグリルを頼んだのですがとにかく量が多い!特にポテト!!なんじゃこりゃというボリュームに悪戦苦闘しておりました。

グラーツで泊まったホテルは研修施設などが併設されていて、宿泊客の多くは、研修合宿中といった感じでした。変わっているのが入口にある自動販売機。ビールや飲み物は当然あるのですが、ボトルワインや、タマゴにりんごにはちみつまで売ってます(バー○ントカレーでも作るのかしらん(笑)?)。で、折角なので試しにとビールを買おうとしたら、お金を入れても機械が反応しない!?何でなんで、と大騒ぎしましたが、フロントの方に聞いたら「年齢制限があるので」とのこと。フロントの方がカード(日本でいうところのタスポみたいなもんなんでしょうね)をかざしてくれてようやく買えました(^_^;)。因みに写真をよく見ると自動販売機に「24時間営業」と書いてあります。実際、夜になるとほとんどの店は閉まってしまいますので、ビールには簡単にありづけず、しかも自動販売機使いたくても、フロントも夜は無人になってしまいます(^_^;)。結局初日はサウンドチェック後にガソリンスタンドに寄ってもらい、そこで飲み物を調達しました。なかなか旅行先では思い通りに行きません。日本って便利ですね。

ということで、いよいよライブに向かうのですが、それは次回!

写真は、羽田での元気なBARAKAと謎の自動販売機です。